肺炎によりレブラミド中止


父は再入院の日から、相部屋で過ごしています。





相部屋


父を合わせて4名が同室で過ごしていて、父以外のかたは皆、痰絡みの咳をしているのです。

2名が退院され、残る1名のかたもずっと咳が続いています。

多発性骨髄腫は免疫力が著しく低下するので、ちょっとしたことでも肺炎になると聞いていて、父は「今度肺炎になると命はない」と主治医に言われています。

母も私もそのことがとても気掛かりです。





咳が出始めて


周囲の人の咳の音を聞く聴覚の影響か・・5月に入り、父も咳をし始めました。

最初は「食べ物や飲み物が引っ掛かる」という程度だったのですが、だんだん酷くなってきたので、母は何度か看護師さんや先生に訴えました。

しかし、聴診器を胸に当ててみても特に問題ないから大丈夫だとの診断です。

ところが、5月4日。あまりにも咳が酷いため、母がもう一度先生に訴えた際、聴診器では問題ないと言われたのですが、明らかに異常な咳をしていたため、母がレントゲンをお願いしました。

すると、やはり肺炎になっていたのです。

私と夫が夕方に駆けつけると、父はご飯も食べられない、アイスも食べられない、喋られない状態。

咽喉がずっとゴロゴロなっていて、とても苦しそうなのですが、強い鎮痛剤を服用しているため、痛みは感じないみたいです。

ただ、寝ている体勢が辛いせいもあり、一人で勝手にふらふら歩いてしまうので、ベッドから立ち上がる場所にナースコールと繋がるマットが敷かれます。

帰るときに私が声を掛けると「もう帰んのー」と。これは母が毎日帰り際に聞かされている言葉で、母と私を間違えたのだと思います。ちょっと意識障害かな。





レブラミドの中止が決定


このような状況から、肺炎が治まるまでは、レブラミドの中止が決定しました。

レブラミドを5錠というのが規定通りの量なのですが、「外国人基準なので強すぎるたのかもしれない」という先生のご判断から、次からは2~3錠に減らすことに。

この日の輸血で、副作用の蕁麻疹が少し酷く出たので、肺炎を抑える点滴と一緒に、蕁麻疹を抑える薬も入ります。

不安が拭えない中、点滴の効果がすぐに効き、少し呼吸がラクになったようです。





意識障害が進んでいます


5月5日。私たち夫婦はボランティアイベントからの帰りに病院へ立ち寄り、私が「今日のイベントは無事終わったよ」と言うと、ガラガラの途切れ途切れの声で「はやいなー」と答えてくれる。

痰が切れずにずっと咽喉がゴロゴロしている。口数は僅か。

5月6日。ご飯を自分で食べられなくなっているので、母は朝6時過ぎに病院へ向かう。しかし看護師さんに「ここは完全看護だから大丈夫ですよ」と言われたとのこと。ゴロゴロは継続。

父は、ご飯の時間じゃないのに、食べる動作をする。本人は食べているつもりらしい。

兄が見舞いに駆けつけると、はやくかえろーと言って立ち上がる動作を何度も繰り返す。

相変わらず苦しそう。それなのに、私たちがいない間、何度も一人で勝手に立ち上がり歩こうとするそうで、ナースステーションに隣接された部屋に移される。

尿が全く出ていない。排便はあり。





2015年5月8日金曜日 記





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