父65歳の多発性骨髄腫



病気が発覚したときは、すでにステージ3以上の末期。

肺炎を起こして水が溜まりとても危険な状態でしたが、一時退院できるようになりました。今この瞬間は居間でテレビを観ています。





多発性骨髄腫について


多発性骨髄腫という病気は血液の癌です。免疫を作る役目の血液細胞が癌化して、体の組織を壊す役目の血液細胞を作ります。血液は骨髄で作られるので骨髄腫となるわけですね。

詳しい説明は、こちらのサイトにわかりやすく書かれています。

抗がん剤治療と副作用のすべて 多発性骨髄腫の抗がん剤治療
→ http://kouganzai.sub.jp/tahatsuseikotuszuishu.html
白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫の違い
→ http://www.gan-info.com/406.html


現在の日本では珍しい病気とされています。しかし、高齢化に伴い今後の患者の数は増えると私は予想しています。

この病気は完治不可能な病とされていますので、日本よりも患者数の多い海外では新薬が次々に登場しているようです。日本でも年々新薬の認可が進んでいます。

将来は完全に治せる病になるのではないでしょうか。



癌化した血液細胞(形質細胞)自体が原因で死に至ることはないとされています。

多発性骨髄腫による死因の多くは、肺炎、腎不全など、体の機能が低下して起こる合併症によるもののようです。

余命はお医者様にも判らないことが多く、患者の家族にとっても不安は大きくなります。私たち自身が今まさに不安を抱えて暮らしています。

父の症状や経過を中心に詳しく綴ることで、同じ病気で不安に過ごしている人に、少しでも情報を提供できればと思います。





父の症状


昨年末にひいた風邪が長引き、完治せず、変な咳がずっと続いていました。

声はガラガラで咳を出しつつも、普通に生活していたのです。


背中や腰が痛くなる


今年に入ってから、背中が痛い・腰が痛いと言って、鎮痛湿布剤のモーラステープやロキソニンテープを毎日3~4枚貼っていました。

貼る場所はその日によって違います。今日は腰、別の日は背中の左というふうに。


鼻血が止まらない


救急車を呼ぶ前日の夕方は「鼻血が止まらない」と言って、鼻にティッシュで栓をして、夜勤の仕事へ出かけました。


肺炎


3年前に一度、ウイルス性の肺炎にかかっています。

その時の血液検査では、多発性骨髄腫と判明できるような結果は出ていなかったことを、後になって検査をした病院の先生に確認しました。

ですので、それ以降に発症したことになります。


治らない風邪


今年1月頃に同じ病院(消化器・内科の町医者)で、治らない風邪を訴えましたが、ただの風邪という診断でした。

同月、少し大きな病院の整形外科でレントゲンを撮ってもらいましたが、そのときも異常無しで、湿布剤を処方されただけでした。

肺のレントゲンでは発見できない病気で、必要なのは血液検査だったのです。


錯覚


思い返すと昨年から今年にかけて数回、父は錯覚を起こしています。

家族が気に留めないほど些細な錯覚も、症状のひとつだったのかもしれません。





2015年3月12日木曜日 記





« »